■このデザインコンテストは毎年行われ、私は4回目から審査員をさせて頂いておりますが、今年は、10回目という一区切りの節目のコンテストでもありました。
このイベントは、宇和島市が「真珠の町宇和島」を広く国内外にPRすることと同時に、「宇和島真珠」のオリジナルブランドの確立をも目指しています。そしてさらに、日常的に楽しんで頂けるカジュアルパールジュエリーや、生活に潤いを与えるアイテムのデザイン開発など、真珠における既存のフォーマル的イメージに加えて、新たな可能性を発信する機会とも位置づけられています。
■応募作品に対峙した時、作者の「思い」、アイデアの「斬新」さ、きらりと光る「造形美」、などを捉えるために感性を研ぎすまして懸命に審査をします。
そんな時思うのですが、発想も既成概念に囚われず、また造形的にもオリジナリティー豊かな作品もある中、時折、あれもこれもとあまりに多くの要素を盛り込みすぎて散漫になり、結果、意図が曖昧になり造形的にも破綻をきたしてしまう作品も少なからず見うけられます。これとこの要素をそぎ落としたら、コンセプトが明確になり、説得力もデザインの完成度もアップするのに・・・・・惜しいなーと。
■そんな中で、今回の最優秀作品のブレスレットはシンプルな美しい造形で、ストレートに思いが伝わって来ました。真珠を効果的に使っているのも受賞の決め手でした。
どうぞ作品をご覧になりたい方は【 第10回宇和島パールデザインコンテスト 受賞作品 】こちらからご覧ください。
■これからが楽しみな、応募して下さった若い方々の活躍を、心から応援しています。 |